いや、相手の性質を考慮すればもっと早くされていたのだろう。
最初の遭遇はトイレであった。
別に自分は相手に対して特に恐怖を持っている人間ではない。
しかし突然の遭遇に打つ手を思いつかなかった。
直接打撃?いや、それでは死体及び発生する噴出物の処理が…と考えたところで
目標は逃走、あっさり見失ってしまった。
翌日、どうやって処理したものか考えていた。
罠?そうだな、罠が楽だ。
何せ探す必要もないし、相手は基本隠密行動なわけだから
相手から飛び込んできてくれる方法をとりたいものだ。
そんなことを考えていたけれど、仕事やらしてたら忘れてしまった。
そして今夜二度目の遭遇。
逃がすつもりはなかった。しかし、特に薬剤などを用意もしていなかった。
だが今回はすかさず次の方法を思いつく。
台所洗剤、そう知ってる人間は知っているが、相手は皮膚呼吸なため
特に殺すためのクスリを使わずとも呼吸さえ止めてやれば死に至るのだ。
これでも食らえと言わんばかりに直上から投下する。
しかしなかなか目標の動きは止まらない、だが遅い、確実に効いている。
さらに投下。ついに動きを止める。
勝利したかと思いきや、活動を再開。
まさか最初から効いていなかった?と思いつつも、再度攻撃を行う。
ついにひっくり返る、ダメ押しの攻撃。
数分観察して沈黙を確認。
ティッシュにてくるむもやはり動かず。
勝った。
死体は丁重にゴミ袋に葬る。
ごめんよ、別に恨みがあるわけじゃないが、目障りなんだ、キミは。
こうしてゴキブリ処理は無事終了しましたとさ、めでたしめでたし。


